海外出張-1
30代前半、海外出張に数回出たことがあります。初めて行ったのがパキスタンです。
STATE BANK(中央銀行)に初めて納めた吸収式冷凍機の据え付け試運転のためです。
まず驚いたのが、向こうの担当者の多さ。自己紹介を聞くと、
「私はマスターエンジニアのAです。」「据え付け担当のBです。」「電気担当のCです。」「気密確認担当のDです。」「燃焼担当のEです。」「調整担当のFです。」「記録担当のGです。」そしてそれぞれに部下が数名ずつ。1対20人くらいで説明会を行ないました。
当然、シーケンスチェックが最重要項目で出張したのですが、「日本と海外ではこうも勝手が違うのか!?」と驚かされたことを覚えています。
最も違うのが電源電圧。
日本は、家庭用がAC100V。シーケンス回路はほとんどAC200orAC220V(AC100VもDC24Vもあります。)
対してパキスタンでは、家庭用もシーケンス回路もAC440Vでした。
家庭用のテレビや扇風機が440Vですよ!更に驚いたのが、コンセントはあるのにプラグが無い!
扇風機のコードの端だけビニル被覆が無くて、それを直接コンセントに突っ込んで使っているんです。
今はどうか知りませんが、私が行った当時は殆どの電気製品がそうでした。
そして冷凍機にとって致命的な問題。それは電力事情が悪いため、昼間の電圧が360Vまで下がることでした。
話が長くなるので明日。