フェイルセーフ
これは、フールプルーフとセットで用いられる言葉で、職長・安全衛生責任者の講義を受けると必ずと行っていいほど出てきます。
[FAIL SAFE]とは、「不測の事態・最悪の事態に陥って場合でも、安全に停止させる」という意味です。
真っ先に思い浮かぶのは電動弁です。電気信号によって開・閉或いはその中間で制御されるバルブですが、その組み込まれている設備によっては、停電時にその位置で停止すると非常に危険な場合があります。
高圧蒸気の遮断弁・調整弁等は、停電で蒸気を消費してくれる負荷が無くなっても蒸気を送り続けると異常加熱や爆発の危険性があります。
そういう設備に置かれるバルブは「スプリングリターン」と言って、停電時はバネの力で全閉(または全開)の方向で停止する構造のものを選定します。
これが「フェイルセーフ」であり、シーケンス回路を設計する上で、肝心の電気が供給されなくなった時の安全性まで想定して設計しなければなりません。
電気がダウンした場合、機械に頼る。この組み合わせがあって初めてシステムは成立します。昔は「メカトロニクス」なんて言われていましたね。