フールプルーフ
先号で説明しましたが、私はインターロックと同義語であると思っております。
フールプルーフ(バカよけ)って、失礼な言い方ですよね?でも、とても大事なことです。
工事現場で開口部を囲うようにパイロンが置かれていたり、歩み板で塞がれていたりします。もしうっかりその開口部へ足を踏み入れたら転落事故を起こす恐れがあるからです。
バカでも怪我しない。バカでも事故らない。これがフールプルーフです。
工事現場などで言う安全衛生上のフールプルーフは、ほとんどがこのように物理的なことでありますが、これをインターロックとは言いません。
この物理的な装置を電気的に考えたなら…。
「開口部が開いている(歩み板の無い)状態では、そのエリアに入れない」ってことになります。これがインターロックです。
昔、車のサンルーフから子供が顔を出した状態で高架を潜り、頭を打って死亡したっていう悲惨な事故がありましたが、今のPL法では考えられないことですよね?
エレベータと同じで、ルーフが開いている状態ではエンジンが掛からない(インターロック)とか、運転中はルーフが開かない(インターロック)或いは、運転中に万一ルーフが開いたらエンジンが停止する(保安リレー)なんてしくみ、いくらでも施せたのに。
会社で、「上司が30m以内に近づいたら悪口を言えない」なんてインターロックがもしあったら、左遷されないで済んだ方も居るのでは?