他者のプログラム-2

計装システム課にいた時です。ある日課長に、「今から仙台へ行ってくれ。」と言われました。

私:「あの~、僕定時後約束がありまして…」

課長:「それまでに帰ってきたらええがな。」

私:「えっ?」

課長:「T(先輩)の納めた機械がバグって停まることがあるらしい。リセットしても再発するから、行って治してきてくれ!仙台空港から現場の送迎は東北営業所の者にさせるから。そしたら夕方までに帰ってこれるやろ?」

時刻は10時過ぎ。13時に仙台に着いて、帰りの切符は16時。空港ー現場往復を1時間として、実作業2時間しか掛けられません。

現場到着後、シーケンサにローダを繋いでびっくり!T先輩のプログラムはレベルが高くて当時の私には荷が重かったのです。

フロー図を見ながらラダー図をチェック。概要をつかめた時には既に1時間を経過していました。

で、問題のバグを発見。ローダには、ラダー図が実際に動いている様子がリアルタイムで描かれているので、どこで回路が切断されているかは一目瞭然です。

早速先輩に電話し、T203のタイマーが悪さをして、動作を妨げています。」と報告。

先輩の指示は、「タイマー関連のブロックをコピーして追加挿入(サブルーチンと言います)。コピーした回路のタイマー接点だけ外してくれ」でした。

で、プログラムを修正して動作確認。作業を終えたのは15:35でした。

何とか飛行機に間に合いましたが、やっぱり見慣れていないプログラムは理解に時間がかかる反面、楽しいもんです。

でも、出張で仙台まで(会社は大阪)飛んだら、一泊して牛タン食いたいですよねぇ!

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