風が吹いたら
[シーケンス]って、どういう意味?言葉はよく聞くけど…。
って、よく訊かれます。私は、「『風が吹いたら桶屋が儲かる』って知ってるでしょ?」って答えます。
皆さん聞いたことありますよね?
風が吹いたら⇒土埃が立つ⇒目にゴミが入る⇒盲人が増える⇒盲人は三味線で生計を立てる(ことが多い)⇒三味線の胴に使う猫の需要が増える⇒猫が乱獲される⇒猫が減るとネズミが増える⇒ネズミが増えると疫病が増えて死人が増える⇒桶屋(棺桶屋)が儲かる
って意味で、ネズミが増えると桶をかじるから桶屋が儲かるなんて説もあります。
いずれにせよ、一つ一つの関連付けはナルホドと思う(多少こじ付けもありますが)事象の連続で、予め設定された順序で物事が進む。っていう意味です。
例えばボイラでは、
起動スイッチを入れる⇒水位が適量であることを確認する⇒ダンパが全閉位置であることを確認する⇒ファンモータが回りだす⇒風圧スイッチがONになる。⇒ダンパが全開位置まで開く⇒全開リミットがONになる⇒ダンパが全閉位置まで動く⇒全閉リミットがONになる(ダンパが全閉~全開~全閉になる事をプリパージと言う)⇒イグナイタ放電が始まり着火する⇒ダンパが開き高燃焼へ移行する
と言う動作を行ないます。どれか一つでも条件が欠けると「不着火」となり、正常に燃焼しません。
実は上記の動作を山武(ハネウェル)のプロテクトリレーと言う機器たった一つで司っているのですが、なぜか生産が打ち切られました。
このプロテクトリレーが故障するとボイラは動きません。この代替策の基盤改造なんかで、従来より数倍の価格で顧客を泣かせるようなことが起こらなければ良いんですけどねぇ。