保護協調-1
こんな言葉、電気に無関係な方は聞いたこと無いですよね?でも、非常に大事なことなので、ぜひ読んで下さい。
皆さんの家にも必ず「分電盤」があります。玄関入った上部か、炊事場或いは脱衣所の上部に、それはあります。カバーを開けて盤の中を覗いてみて下さい。
通常、一番左に大きなブレーカがあり、右側には上下2段に小さなブレーカが配置されています。
大きなブレーカにはたいてい、50か60(稀に100)って書いてあり、小さいブレーカには20(15もある)と表示されています。これは、50A/60A/100A/20A/15Aつまり、その回路に流せる最大電流値を表しています。この値を超えるとブレーカは落ちます。
大きいブレーカの2次側(下流)に小さいブレーカが繋がっており、そのブレーカから各々、台所・居間・客間・子供部屋・寝室…へと送られています。そして、電子レンジ・エアコン・乾燥機等、大電力を必要とするものは、独立してブレーカが存在します。
20Aの小さいブレーカが10個あるからと言って、200A(100V回路では20kw)使えるわけではありません。これはどういう意味か?というと、
「各回路単独であれば最大20Aまで流せるが、回路全体では50Aまでしか流せない」という事です。
いい忘れておりました。標準の構成では、左側の大きいブレーカは漏電遮断器(ELB)。右側の小さいブレーカは配線用遮断器(MCB)が使われます。