迷走電流

私もあまり詳しくないので、経験から説明させて頂きます。

「アースをとる」ってどういう意味でしょうか?

単純に言うと、「漏電している電気機器に触れてしまったとき、人体を通して地面に電気が流れ、最悪の場合感電死する。これを防ぐために、機器のケーシングの金属部分を地面に繋ぐ。(人体より銅線の方が抵抗が低いため、電気が銅線を流れることによって感電を防ぐ)」です。

我々がよく耳にする、AC100Vと言うのは、対地電圧つまりアース線に対して電圧が100Vと言う意味です。地面っていうのは、0Vと規定されているんですね。

ところが実際には、地面の電圧(電位)と言うのは、どこでも同じではないのです。電磁波であったり、マグマの影響であったりであると記憶しています。(間違っていたらごめんなさい)つまりこういう事です。

家の庭にアース棒を1本立てる。そして10m離れた台所の外にもう1本立てる。この2本の間の電圧をテスターで計ったら、0Vにはなりません。(0.3~5Vくらい?)

「地面の電位は0V」そう信じていたのですが、実際はそうでなかった。この2本を電線で繋ぐとどうなりますか?電位差があるから電流が流れます。

もちろん照明を付けたり、モーターを動かす程の力は有りませんが、微電流は流れます。これが迷走電流です。

「誘導」とか「ノイズ」とか、ブレーカを落としているはずなのに中途半端な電圧を検知したりする。この要因の一つが迷走電流なのです。

知らないうちに制御盤とモータの両側でアースをとっていた。どうも動作がおかしいので片方のアースを外したら正常になったって話、意外と多いんですよ!

「アースは1カ所が基本」。覚えておきましょうね。

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