電気って

「電気は解らん」とか「電気は苦手」と言う言葉、よく耳にします。

シーケンスに携わる以上、「電気は嫌い」では話にならないのですが、実は電気って、身近な例えで、とても理解しやすいものなのです。

[電圧][電流][電力][抵抗]この4つがよく解らないっていう方だけ、読んで下さい。「キルヒホッフ」とか「オームの法則」なんて必要ありません。

水に置き換えて考えて見て下さい。例えば、地上10mの位置に置かれているタンクに水が満たされているとします。

まず電圧。「電位」という呼び方をする場合もあります。タンクに満たされた水の位置を「水位」と言い、このタンクからホースを繋いで地面に水を流すと、この「水位」と「地面」との高低差に応じて水の圧力が変わります。これが「水圧」。

次に電流。タンクの高さが上がる程、ホースから出て来る「水流」は多くなります。もし、ホースを2本繋ぐとどうなりますか?「水位」が同じなら、「水流」は2倍になりますね?3本繋げば3倍。4本なら4倍。

つまり、ホースをたくさん繋ぐと、水の流れ難さ「配管抵抗」は小さくなります。

電気も同じ。「抵抗」が半分(ホースが2本)になると電流は倍になる。

そして最後に「電力」。 このホースの出口に水車を付けるとします。

「水位」が上がる程「水流」が多くなるため、水車は勢いよく回ります。これは落ちて来る水が水車に施した「仕事」です。

「電位」が上がる程「電流」が多くなるため、「電力」が大きくなる。という事です。

水車が重くて、1本のホースで回らない時、2本・3本と増やして行けば、やがて水車は回るようになります。

これは、水位(電位)が一定ならば、水(電気)の通路を増やし(抵抗を減らし)、仕事(電力)を大きくする。っていう事なのです。

もしホースが1本しか無ければ、タンクの高さを上げる。つまり水位(電位)を高くすることで「仕事」を大きくし、水車を回すことが出来ます。

ご理解いただけたでしょうか?

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