ON/OFF制御
って聞くと何やら難しそうに思えるでしょ?でもシーケンス回路って、基本的に操作電源を負荷(リレー・タイマー・表示灯・ブザー・電磁弁等)に加える回路に、邪魔者である接点を挿入しているだけなのです。この接点がON/OFF動作をする事によって、シーケンスは進みます。
では、実際のON/OFFってどんなもの?
最も馴染みのある物は「サーモスタット」ですね。ホームこたつのヒーターユニット等にくっついていて、温度が上がるとバイメタルが作動してOFFになり、下がるとONになる。
他にどんなものがあるか?
温度の高低でON/OFFさせるのが「サーモスタット」
湿度の 高低でON/OFFさせるのが「ヒュミディスタット」
圧力の高低で ON/OFFさせるのが「圧力スイッチ」
電流の 大小で ON/OFFさせるのが「メータリレー」
その他、光電スイッチやリミットスイッチ、フリップフロップ等です。つまりこれらのON/OFF接点と継電器が直並列で絡み合ってシーケンス回路は形成されます。これが一般的に言われる「ラダー図」です。
しかしこのON/OFFだけではきめの細かい制御が出来ません。
昔のエアコンはサーモスタットだけで制御されていたため、設定温度を25℃にしても23.5℃~26.5℃の間を行ったり来たりしているだけでした。
今のエアコンはインバータ制御で、26.5℃⇒23.5℃⇒26.2℃⇒23.8℃⇒25.9℃⇒24.1℃⇒25.6℃⇒24.4℃⇒25.2℃⇒24.7℃⇒25.0℃という風に、設定値温度に収束して行きます。
そして、このきめ細かい制御を可能にしたのが調節計なのです。